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枢木レイさんのブログ

2025年3月6日 (木) 18:20

介護業界で若手が生き残る方法

それは…パート主婦さんを味方にすること! 介護現場の労働力は、パート主婦さんによって成立している。 元々、パートという働き方は、主たる生計者である夫の存在を前提にした働き方だ。 子育てや家事に対応できるよう、シフトに融通が利くが、その分、賃金が低く抑えられている。 介護業界は、主婦の存在を前提にした産業だから、 賃金が安く、非正規雇用の割合が高い。 介護施設で働く労働者のうち、非正規雇用の割合は4割。 特に、訪問介護事業所では、7割が非正規雇用だ。 ゆえに、介護現場は、パートの主婦さんが多い。 私は、その中でも、若手の常勤職員(正規雇用)として働いていた。 一応、介護系の資格は持っているものの、 若手なので、経験は浅い。 常勤職員とはいえ、実務のレベルで言えば、 無資格のパート主婦さんにも敵わない。 介護施設でうまくやっていくには、 全体の半分以上を占める主婦さんの支持を得なければならない。 主婦さんに、嫌われたら終わりだ。 しかし、主婦さんに好かれるのは、そこまで難しいことじゃない。 一、基本的なことを、ちゃんとやること。 一、素直で愛嬌があること(パフォーマンスでもいい)。 一、みんなが嫌がりそうな仕事を率先して引き受けること。 一、派手な見た目でないこと。 つまり、求められるレベルの仕事をこなし、 常に、ニコニコしていれば、嫌われることはない。 私が忙しくしている時に、 「手伝ってあげたい」と思わせることができたら、こっちのものだ。 常勤職員では、管理的な業務を任せられるが、 管理的な業務では、いかにパートさんを使うかが求められる。 常勤職員の中には、パートさんと上手くいってなくて、 全ての業務を、自分1人で抱えこむ人も少なくはない。 ある常勤職員は、なぜかパート主婦さんに嫌われていて、 パート主婦さんに仕事を頼んでも、 引き受けてくれないと言いながら、残業していた。 彼が、仕事を頼んでも、引き受けてくれないのは、 普段から、パートさんを見下すような発言をしているからだと思う。 介護業界は、パート主婦さんの存在がなければ、成り立たない業種であり、 パートさんを蔑ろにする発言は、許されるものではない。 心の中では、見下していたとしても、 「いつもありがとう」と声に出して伝えることは大切だと思う。 …って彼に言ったんだけど、彼は「パートは楽だ」と言って、パート労働者を労わない。 パート労働者の仕事が楽なのは、賃金が安いからだ。 賃金の高さを取るか、仕事の楽さを取るか。 そこは、ライフスタイルの違いであって、 「常勤職員だから偉い」ということは絶対にない。 正規雇用とは、非正規雇用の労働者を上手に使って、 自分の仕事を減らすのが仕事である。 「いつもありがとう」の一言で、早く帰れるなら、 いくらでも言う。 それが正規職員の仕事だと私は考えている。 すべての仕事を、自分1人で抱え込んで、 会社に残業代を請求していたら、会社にとっても大きな損失になる。 …ま、残業代を稼ぎたいなら話は別だが。 結局、元の仕事が軌道に乗り始めたので、 介護の仕事は、パートに切り替えたが、 常勤職員を経験したことで、パート主婦さんと、 良い感じの人間関係を築くスキルは身についたのは、よかったと思っている。