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枢木レイさんのブログ

2024年12月18日 (水) 20:41

No need sacrifice for beauty.

介護業界には、外国人労働者が多い。 特に、フィリピンやベトナムなど、 東南アジア系の女性労働者。 途上国は、安価な労働力の象徴である繊維業が盛んで、 洋服を作る工場で働く人が多い。 服は軽いので、先進国で消費する服を、 途上国で作っても、輸送費は高くない。 なので、繊維業は、賃金の安い国に、 オフショアされやすい。 たまーに、メイドインジャパンを見つけると、 めっちゃ嬉しくなって、ちょっと高くても、 買おうかなって思うのよね。 やっぱり、日本製の服は、芸が細かくて、質がいい。 一方で、比較的、生産性の高い重工業は、重い物を取り扱う上に、 技術力が必要なので、先進国で生産される。 当然、生産性が高い産業は、少人数でも利益が出やすいため、 賃金として、労働者に還元しやすい。 その結果、富める国は富み、 貧しい国は、より貧しくなって、 グローバル格差が拡大している。 ベトナムで、1日12時間、服を作る工場で働いても、月収は2-3万。 しかも、労働環境は劣悪だ。 2013年には、バングラデシュで、違法建築を繰り返した工場が崩壊し、 1000人以上の労働者が亡くなる事故が起きた。 もしも、彼らが働く工場に、適切な報酬が支払われていたら、このような事故は起きなかったかもしれない。 介護施設の同僚も、母国で、そんな働き方をしていたのだろう。 そう思うと、安すぎる服は買えなくなってしまった。 最近、SHEINという通販サイトが、若者に人気だそうだが、どうも、買う気になれない。 Tシャツが1枚500円とか、 スマホケースが1個300円とか。 どう考えても、作る人が、最底辺の生活を送っていることが想像できるだろう。 確かに、今時の若者は、貧しいから、 こういうものに手を出したくなる気持ちも分からなくはない。 しかし、私は、誰かの犠牲によって、成立したファッションを、オシャレだと思わない。 美しさに犠牲は必要ないのだ。